構内のホーリーツリー

 

根元にはジュースや動物像がある別角度ではチュッタイが目立つお礼参りに精霊(女性)へ捧げるチュッタイ

 

 

右側には白衣が確認できる子ども用の玩具が目立つ

 

 男の子や仙人の置物が確認できるが、これはこの木に宿っている精霊であるという。供え物にミニカーが多いのも頷ける。男の子の精霊は「クマントーン」と呼ばれる。誰もいない部屋から子供の声がしたり、幼児が何もない場所に向かって話していたりするなど、こういった現象はクマントーンによるものだと信じられているそうだ。(日本の座敷童の話に酷似している。)また、Sさんによると、水子供養のためにこの精霊が宿る木を参拝する人もいるとのこと。一方で、「クマントーン」と聞くと、私はどうもタイの黒魔術を思い出さずにはいられない。というのも、不思議な力を持っているとされる黒魔術のお守り(妊娠した女性から胎児を取り出しミイラ化させたもの)のことを「クマントーン」と呼ぶからである。(中略)

 木の周りにはクマントーンの置物のほかに、「ルーシー」と呼ばれる仙人の像も確認できる。ルーシーは様々な種類が存在するらしいが、この木に宿るのがどのルーシーなのかはわからなかった。このように、置物が置かれていたり、衣装である白衣(チュッカーオ)が供えられていたりすることから、この木にはルーシーも宿っていると考えられる。Sさんに「一本の木に精霊が何体も宿ることは可能なのか」と尋ねたところ、「わからない」との回答。さらにSさんは「どの木にどんな精霊が宿るのか、それは各コミュニティの文化による」と答えた。この木の場合、クマントーンとルーシーが同一の木に宿っているとされるが、これは2つの異なるコミュニティ(区画?)の文化が混在しているからではないかとSさんは推測する。木々によって宿る精霊が異なるのかと思いきや(ナーン・タキアン、ナーン・ダニーなど)、そういうわけでもないらしい。このことについては、然るべき文献を見つけ、調査するしかない。

ラーニングセンター(図書館) より一部抜粋

 

供物?プアンマーライ根元には赤ん坊の人形も

線香が手向けられていた兵士?根元の様子

 

プアンマーライ(供物?)

 

供物?

 

供物?バナナは供物ではないそうだ

 

一説では、卵は「生まれ変わり」を表す縁起物職員たちが供物を捧げる様子も垣間見られた木の根元の様子

 

全体の様子板には複数の像が載せられている

 

供物? ホリーツリーか否かの判断は難しい